freee運用ガイド

freeeの入力が不安なときに確認する7つのポイント

公開日:
岡田健志(公認会計士・税理士)

「銀行口座もカードも連携しているから、大丈夫だと思う」

「表示されたとおりに登録しているけれど、この数字で合っているか分からない」

freeeを使っていて、こんな不安はありませんか。

入力を進めていても、明細の取り込み漏れや二重登録、入金・支払いの処理漏れがあると、帳簿の数字は実際の状況とずれてしまいます。

不安なときは、明細・残高・登録内容を順に確認してみてください。 この記事では、ご自身のfreeeで確認したい7つのポイントを整理します。

1必要な期間の明細がそろっているか

口座を連携していても、必要な明細がすべて取り込まれているとは限りません。

同期が止まっていた期間や、金融機関から取得できる期間を過ぎた明細がないか確認します。カードは、利用してから明細が取り込まれるまでに時間がかかることもあります。

通帳やカード会社の利用明細と見比べて、どこまでfreeeに取り込まれているかを確かめてください。「未処理がゼロ」でも、そもそも明細が取り込まれていなければ、確認すべき取引が画面に出てきません。

不足分を手入力で補う場合も、後から取得される明細と重複しないよう、補った期間と取引を記録しておきます。

参考:freee公式ヘルプ 口座が連携できない時の対処方法

2帳簿の預金残高が通帳と合っているか

同じ日付の通帳残高と、freeeの帳簿残高を比べます。

今日の通帳残高と先月末の帳簿残高では、正しく比較できません。確認する日付をそろえ、口座ごとに照合します。

合っていない場合は、最後に一致していた時点を探します。freeeの「タイムライン」や「現預金レポート」で、ずれが生じた箇所を絞り込めます。使い始めた時点から合っていない場合は、開始残高の設定も確認します。

なお、預金残高が合っていても、売上・経費の内容まで正しいとは限りません。残高が一致したら、次のポイントも確認してください。

参考:freee公式ヘルプ 銀行口座の残高ズレを解消する

関連記事:freeeの開始残高・期首残高を確認する

3同じ売上や経費を二度登録していないか

同じ取引を、別の資料や入力方法から重ねて登録していないか確認します。

例えば、領収書を見て経費を手入力したあと、カードの明細からも同じ経費を登録すると、二重計上になる場合があります。同期が止まっていた間に入力した取引も、同期再開後に重ねて登録していないか注意が必要です。

日付・金額・相手先に加え、どの口座で支払ったことになっているかを見ます。freeeの「重複チェック」も候補探しに使えますが、同じ日に同じ金額の別取引があることもあります。

候補をまとめて消す前に、領収書や請求書、実際の入出金と照らし合わせてください。

参考:freee公式ヘルプ 取引の一覧で絞り込み機能・重複チェック機能を活用する

関連記事:freeeで二重登録してしまったときの確認と直し方

4入金や支払いが済んだ取引が未決済のまま残っていないか

請求・取引の記録と、実際の入金・支払いが結び付いているか確認します。

請求書に基づく売上を登録済みなのに、銀行への入金を新しい売上として登録すると、売上が重複し、元の請求も未決済のまま残ることがあります。登録済みの取引と入金を結び付ける処理が「消込」です。

未決済の一覧を見て、「もう入金されたはず」「これは支払い済み」というものがないか確認してください。別の請求に消し込んでいないかも、日付・金額・相手先から確かめます。

まだ入金・支払期日が来ていない取引が残っていること自体は、誤りではありません。未決済の件数をゼロにすることを目標にせず、実際の状況と一致しているかを見ます。

参考:freee公式ヘルプ 未決済取引の消込でのよくあるお困りごとと対処法

5カード代金の引落しや口座間の移動を経費や売上にしていないか

利用代金の精算や、自分の口座間での資金移動を、新たな売上・経費と混同していないか確認します。

freeeに銀行とカードを口座登録して管理している場合、カード代金の銀行引落しは、銀行口座からカード口座への「口座振替」で処理します。利用時に計上した経費を、引落時にも経費として登録すると重複します。

同じ事業者の銀行口座間で資金を移した場合も、入金を売上、出金を経費として登録していないか見てください。両方の口座を同期している場合は、同じ資金移動の口座振替を二度登録していないかも確認します。振込手数料がある場合は、移動した資金と手数料を分けて扱います。

個人の立替や、freeeに口座登録していないカードの支払いは、登録状況に応じた確認が必要です。

参考:freee公式ヘルプ クレジットカード口座の残高ズレを解消する、不要な明細を無視する

6推測された勘定科目をそのまま登録していないか

表示された勘定科目や税区分が、実際の取引内容に合っているか確認します。

明細に同じ店名が表示されていても、購入したものや使い道は毎回同じとは限りません。領収書や請求書を見て、何のための支出なのかを確かめてください。

自動登録ルールも、設定した条件と処理内容の確認が必要です。広い条件で設定すると、想定していなかった明細にも同じ処理が適用されることがあります。

freeeでは、自動登録のほか、入力内容の推測にとどめる設定もできます。資料を見て判断する必要があるものは人が確認し、処理が決まっているものから自動化する運用をおすすめします。

参考:freee公式ヘルプ 明細の自動登録ルールを設定する

7分からない差額や明細を理由のない調整で済ませていないか

残高を合わせるための入力や、明細の無視について、処理した理由を説明できるか確認します。

残高が合わないので差額を雑費にした。内容が分からない明細を無視して、未処理の件数を減らした。このような処理では、画面が整理されても原因が残ってしまいます。

「無視」は、同じ資金移動を重複して登録しない場合など、追加の登録が不要と確認できた明細に使う操作です。私生活の支払いであっても、帳簿で管理している口座から出たお金なら、その動きを記帳する必要があります。

振替伝票を使うこと自体が問題なのではありません。何を直すための仕訳なのか、根拠と影響範囲を確かめることが大切です。分からないものは、日付・口座・金額・確認したい内容を控え、判断を相談してください。

参考:freee公式ヘルプ 不要な明細を無視する

確認しても分からないところはそのままご相談ください

7つのポイントのうち、分からないものがあっても、相談前にすべてを直す必要はありません。「どの口座の残高が合わないか」「いつ頃から処理に自信がないか」を、分かる範囲でお聞かせください。

この7項目は、入力や運用を見直すための入口です。決算・申告に必要な確認のすべてを網羅するものではありません。申告済みの期間に関係する場合は、その旨もお知らせください。

岡田健志公認会計士・税理士事務所では、freeeの初期設定・移行に加え、利用中の記帳・消込・月次確認の見直しを支援しています。現状を伺い、必要な確認・修正と、翌月からの進め方を整理します。作業範囲と料金は、着手前にご案内します。

未処理がたまっている場合は、freeeの経理を立て直す順番もご覧ください。

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