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freeeの未処理がたまったら?経理を立て直す順番と相談できること

公開日:
岡田健志(公認会計士・税理士)

freeeの銀行口座には未処理の明細が残り、入金済みの請求書も未決済のまま。どこから手を付ければよいか分からず、月次の数字を確認できていない。そのようなときは、まず対象期間と口座を決め、明細の取得状況、登録済みの取引、残高を順に確認します。

未処理の件数が減っても、経理が正しく終わったとは限りません。 この記事では、freee会計を利用中の会社に向けて、二重登録を防ぎながら経理を立て直す順序と、当事務所に相談できる内容を整理します。

1.「未処理の明細」と「未決済の取引」を分ける

はじめに、止まっている作業を分けます。同じ「まだ終わっていない」状態でも、必要な対応は異なります。

確認するものどのような状態か
未処理の明細口座から取り込んだ入出金等について、取引登録・消込・口座振替などの処理が済んでいない状態
未決済の取引売上や費用などの取引は登録されているが、入金・支払いの登録が完了していない状態。まだ決済期日前のものも含まれる
資料の不足入出金の内容を確かめる請求書・領収書などがそろわず、処理を判断できない状態

例えば、請求書に基づく売上がすでに未決済取引として登録されている場合、その入金明細は対象取引の消込に使います。入金を別の売上として登録すると、同じ売上を二度計上する原因になります。

請求内容と未決済残高が一致し、まだ決済期日前であれば、未決済のまま残るのは正常です。件数だけで判断せず、入出金の事実と決済期日を確かめます。期日を過ぎたものは、消込漏れなのか、実際の未入金・未払いなのかを確認します。

参考:freee公式「未決済取引の消込でのよくあるお困りごとと対処法」

2.立て直しは、範囲を決めてから進める

① 対象期間と口座を決める

「何月までの経理を、いつまでに終えたいか」を決めます。次に、確認する銀行口座・クレジットカード・現金と、最後に残高を照合できた時点を書き出します。複数月をまとめて直す場合も、確認できた月を区切りにすると、未確認の範囲が分かります。

決算・申告期限が近い場合は、その期限も先に共有してください。既に決算・申告を終えた期間の誤りが疑われる場合は、当期だけで差額を調整せず、過年度への影響を含めて確認します。

② 明細が取り込まれているか確かめる

明細が見つからないときは、取引を追加する前に、対象口座・日付・登録状態の絞り込みと、同期・取り込みの状況を確認します。処理済みになっていて検索から外れている場合と、そもそも明細が取得されていない場合を分けます。

参考:freee公式「自動で経理のよくある質問と対処方法」

③ 登録済みの取引と照らし、処理方法を決める

入出金明細、請求書・領収書、登録済みの取引を見比べ、取引登録・未決済取引の消込・口座振替のどれに当たるかを判断します。

特に、会社名義の銀行口座間の資金移動や、freeeにカード口座を登録して管理している場合のカード代金の引落しは、新たな売上・費用と混同しないようにします。銀行口座間の同じ資金移動を両側の明細からそれぞれ口座振替として登録すると、振替が重複します。

「無視」は、既に正しく記帳されている同じ入出金など、処理不要と確認できた明細に使う操作です。内容が分からない明細を画面から消す目的では使わず、確認する相手・資料をメモして保留します。

参考:freee公式「明細をもとに取引等を登録(自動で経理)」/freee公式「銀行口座の残高ズレを解消する」

④ 同じ基準日の残高を照合する

対象期間の登録・消込を進めたら、帳簿と銀行の明細・通帳を同じ基準日で照合します。同期している銀行口座では「タイムライン」、通帳との突合せには「現預金レポート」が確認に使えます。ずれた時点を絞り、開始残高、登録漏れ、重複などの原因を探します。

差額だけを見て雑費・雑収入などを入力すると、原因が残ります。銀行残高が一致していても、売上・費用の二重計上や未決済取引の消込漏れまで解消したとは限らないため、取引先ごとの未決済残高も確認します。

参考:freee公式「銀行口座の残高ズレを解消する」

開始残高に問題がある場合は、開始残高・期首残高の確認手順もご覧ください。

⑤ 翌月からの担当と締切を決める

過去分を整理した後は、資料を集める人、入力する人、確認する人と、それぞれの締切を決めます。迷った取引は質問先を決め、未回答のまま翌月へ持ち越さないよう管理します。

自動登録ルールも見直します。freeeでは、条件に合う明細を自動で登録する方法と、入力内容を推測させて人が確認する方法を選べます。処理が安定しているものから自動化し、例外の多い取引は確認を残す運用をご提案します。

参考:freee公式「明細の自動登録ルールを設定する」

3.支援例:経理担当者が変わり、処理が止まった会社

以下は支援内容を説明するための架空のモデルケースです。実際の顧問先や、実施済みの改善実績を紹介するものではありません。

銀行・カードの連携は済んでいるものの、前任者の退職後に明細がたまり、請求書もメールと共有フォルダに分散している。入金済みか分からない取引が残り、経営者も今月の利益を確認できない。このような状況では、次のように支援範囲を組み立てます。

  1. 止まっている範囲を見えるようにする。 対象期間・口座・資料を確認し、「未登録」「消込の確認が必要」「資料待ち」に分け、対応一覧にまとめます。
  2. 一部の取引で処理方針を確かめる。 代表的な入金・支払い・口座振替を確認し、必要な修正と役割分担を決めてから対象範囲の整理を進めます。
  3. 翌月も続けられる手順を残す。 月次チェックリスト、未解決事項の一覧、資料提出と確認の担当表を整えます。

会社側には、入出金の内容や請求・支払いの事実、資料の所在を確認していただきます。当事務所は、その情報とfreeeの登録内容を照合し、会計処理の整理、必要な修正、毎月の確認手順づくりを支援します。作業の実施範囲と成果物は、着手前に決めます。

4.ご相談前は、分かる範囲の状況だけで構いません

未処理の明細をすべて解消してから相談する必要はありません。最初は、次の点を分かる範囲でお知らせください。

  • 処理が止まっている期間と、決算・申告などの期限
  • 利用中のfreeeのプランと、銀行・カードの連携状況
  • 自社で入力している範囲と、会計事務所などに依頼している範囲
  • 気になる画面や、残高が合わない口座
  • 請求書・領収書・前期の決算書・現在の試算表の有無

初回相談では現状とご希望を伺います。その後、必要な資料と共有方法をご案内し、整理対象の期間、登録・修正作業、確認手順の整備などをお見積りします。初回の無料相談と、実際のデータ確認・整理作業の範囲は事前にご説明します。

現在の顧問税理士がいる場合も、その方の担当範囲を確認したうえで、重複作業が生じない進め方を検討します。アカウントのパスワードを共有する必要はありません。

5.よくあるご質問

未処理の件数をゼロにすれば、経理は終わりですか。

未処理の件数だけでは判断できません。対象期間の資料がそろい、帳簿残高が照合でき、未決済取引と実際の入出金の対応も確認できているかを見ます。決済期日前の正常な未決済取引まで、ゼロにする必要はありません。

数か月分がたまっていても相談できますか。

ご相談いただけます。未処理の期間、資料の状態、取引量、期限を確認して、対応範囲・時期・料金をご案内します。残高不一致の原因調査や過年度の修正が必要な場合は、その内容も含めて進め方を決めます。

顧問契約をせず、運用の見直しだけ頼めますか。

スポットでのご依頼も受け付けています。運用の相談、初期設定や開始残高の確認、月次の手順づくりなど、必要な範囲をお聞かせください。相談とデータ整理・修正作業は内容が異なるため、支援範囲と料金を着手前にご案内します。

freeeの運用を、いまの状況から整えます

岡田健志公認会計士・税理士事務所では、freeeの設定・移行から、記帳・自計化、月次の確認まで支援しています。大阪市福島区を拠点に、オンラインでのご相談にも対応しています。

「何月から止まっているか」「どの残高が合わないか」など、現在困っている点からお聞かせください。

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製品仕様の確認日:2026年9月28日。画面・機能は変更される場合があります。具体的な操作は、本文にリンクしたfreee公式ヘルプとご利用中の画面をご確認ください。

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